発達に欠かせないランダムな動き
2022/04/28
こんにちは。
個性をはぐくむ運動発達サポートStarsの中野雄公(ゆうき)です。
先日からナチュラル発達プログラムがスタートしました。
こどもの発達にとって重要な知識、
自分で赤ちゃんの時にしていたような動きを体験することでさらに深まるこどもへの理解、
そして、自分の身体に自然と向き合える時間。
「ううむ…この講座は本当に学ぶことが多い!」
素直にそう感じます。
今日のメルマガは、そのナチュラル発達プログラムの中でも大切にしていること、
『発達に欠かせないランダムな動き』について、
アナットバニエルの著書「限界を超える子どもたち」より抜粋してお伝えしたいと思います。
特別な支援が必要な子どもは、なにかしらの制限があるために、身体面、感情面、あるいは認知面で、なんらかの経験が足りません。
たとえば健康な赤ちゃんは、寝転がっているときに手や足、背中、お腹を無意識に動かしています。そのような動きをランダム(無作為)な動きといいます。一見、なんでもないようなランダムな動きが不可欠なのです。
赤ちゃんの腕が硬くて動きがなかったり、身体に痙縮があったりすると、豊かなランダムな動きができません。
あなたは、ハイハイができない赤ちゃんを手助けしようとするなら、どのようにしますか?
ハイハイの姿勢をとらせて、手や足を動かそうとするのではないでしょうか?それで成功することもありますが、うまくいかないことも多いと思います。
うまくいかないのは、最終目標に焦点を絞っているために、その動きのパターンをつくるのに必要なランダムな経験を積むチャンスを、脳から奪ってしまっているからです。
「直す」という発想で、できないことを子どもに強要すると、子どもの脳は豊かな情報を得ることができません。
さいわいにも、子どもにランダムな経験を積むチャンスを与えることは可能です。ランダムな動きをとりいれるようにすると、子どもの脳は入ってきた情報を使って、「腕を動かす」といった動きのパターンを上手につくるようになるのです。
子どもの「いまある能力」を起点に取り組むと、そのようになります。
神経可塑性の研究からわかっていることは、脳はもっている情報を、予測不可能な、驚くような方法で無限に利用するということです。
ベースとなるこの知の小宇宙(脳が生みだす数十億の神経回路やパターン)がさまざまな能力をもたらし、その能力に磨きをかける情報源となります。
ハイハイをする、音楽を聴く、ボールをキャッチする、「冷たい」と「熱い」の違いを知るといった経験が、私たちの身体・感情・認知に関わるあらゆる行為に利用されていくのです。
私たちの感じること、考えること、行うことのすべては、脳が組み立てた動きなのだと考えると、わかりやすいのかもしれません。
いかがでしたでしょうか?
あたりまえの日常も見方を変えれば、多くの気づきがありますよね。
是非、お子さんと接する際の参考にしてみてくださいね^^
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
みなさまにとって、良い1週間となりますように☆
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